香天
「香天」は、岡田耕治が編集する俳句誌です。
本誌は季刊ですが、香天集、代表作品、俳句鑑賞などを毎週アップします。
ページ
(移動先: ...)
ホーム
香天集
香天本誌
俳句鑑賞
動画講義
香天紹介
句会案内
投句先はこちら
▼
2018年12月31日月曜日
「竜の玉」12句 岡田耕治
›
竜の玉 岡田耕治 両の手と背中の荷物年詰まる 遅く来てゆっくり帰る牡丹鍋 柚子湯出て肩甲骨を浮き立たす スタートは電気で走る時雨かな 円形に坐れば見えて雪の花 焼酎の湯にのど飴を含みおり 十二月六林男に習う箸の向き 関東煮儲かります...
2018年12月30日日曜日
香天集12月30日 石井冴、森谷一成、谷川すみれ他
›
香天集12月30日 岡田耕治 選 石井 冴 雑学のうしろから来る大根焚 遠近を失いかけて日記買う アロエに花百歳は隣にも まほうびん冬銀河から持ち帰り 森谷一成 紅葉と黄葉の水しがらみぬ 深秋の木漏日おちて黄金なり めまぜして経済をよぶ神無月 傾くや曲りの駅の開戦日 谷川すみれ ...
2018年12月27日木曜日
鏡餅どこに置いても鏡餅 柿本多映
›
鏡餅どこに置いても鏡餅 柿本多映 「俳句」一月号。搗き上がった餅を大きな丸い形にした時から鏡餅は一家の中心を占めるようになる。床の間に坐り、年末年始の親族を迎え、親族の去っていった静かさを見つめている。子どもの頃、あんな大きな餅をだれがどうやって食べるのだろうと、よく思いなが...
2018年12月24日月曜日
「約束へ」15句 岡田耕治
›
約束へ 岡田耕治 木枯のはじめに名前覚えけり 平日が始まっている霜柱 雑踏を泣き止まぬ子の十二月 侘助やそのことばかり喋りたる 熱燗を満たしていたり魔法瓶 約束へ薄いコートを選びけり 年の市アングル低く移りゆき マフラーに深眠りたる...
2018年12月21日金曜日
香天集12月23日 中嶋飛鳥、橋爪隆子、中嶋紀代子ほか
›
香天集12月23日 岡田耕治 選 中嶋飛鳥 手袋を失くせしところ鴉来る 冬りんご齧りて後を有耶無耶に 散紅葉掃くな掃くなと考(ちち)の声 鉛筆の素描に確と冬の声 橋爪隆子 コーヒーや冷たきミルク広がりて いつきても同じ顔ぶれ温め酒 禅寺や紅葉散りゆく音といて 鯛焼の冷めて重さの加...
2018年12月20日木曜日
夏木立先生のこと一入に 宇多喜代子
›
夏木立先生のこと一入に 宇多喜代子 句集『森へ』青磁社。宇多さんの「先生」は、桂信子さん。夏木立が風に揺れる、その揺らぎの中に立つと、信子さんの在り方がひときわ心に湧き上がってくる。 今年の八月、精神科医の香山リカさんと毎日新聞のシンポジウムでご一緒した。そのとき、香...
2018年12月18日火曜日
「来週のページ」15句 岡田耕治
›
来週のページ 岡田耕治 煤逃や運動靴を働かす 鯛焼を求め財布に残る金 来週のページを開き毛糸編む カーディガンいま俳句だけすればよい ぴったりと合う梟の目玉にて 冬座敷全アイデアを並べ置く 満腹に近づいている炭火かな 白息を確かめ合...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示