2016年3月8日火曜日

木枯を聞くなら土管膝抱え 高野ムツオ

木枯を聞くなら土管膝抱え 高野ムツオ
「小熊座」2月号。旅の鞄に「小熊座」を入れて、宮城県に来ています。仙台駅周辺は地下鉄も走り、活気がありますが、海へ車で走りますと、復興には程遠い状況です。「土管」は、土に埋められて初めてその役割を果たします。地上に放置されているそれは、復興を待つ東北の姿であるように感じます。土管の中に入って膝を抱えて木枯を聞いている姿は、東北に来てよりリアルに像を結びました。

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