2016年4月16日土曜日

大寒のなすすべもなき佐渡が島 渡辺誠一郎

大寒のなすすべもなき佐渡が島 渡辺誠一郎
「小熊座」4月号。「佐渡によこたふ天河」と書いたのは、芭蕉でした。佐渡を前にして、渡辺さんの「なすすべもなき」という感慨は、この時代の気分をよく表しています。なすすべもなくどんどん悪い方に向かっている、そんな感慨を多くの人が持っていることでしょう。渡辺さんは、社会から言葉を借りてきて、社会に鮮やかに返しました。まして、時は「大寒」です。その冷えた空気は、今から私たちに何ができるのかと、問いかけてくるようです。

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