木の実落つ一弾はわが至近距離 行方克巳
「俳句四季」6月号。森の奥深く、木の実を採りに来ますと、一時で袋を満たしてくれます。栗の毬を踏んで実を取り出そうとしていますと、一つまた一つと地に落ちてきます。こころ急くように森全体が冬に向かっているなか、間近に大きな毬栗が落ちました。ヒヤリ・ハット(正確には、ハインリッヒ)の法則と呼ばれるものがあります。1件の重大事故の背景には、29件の軽い事故が起きており、事故には至らないけれども「ヒヤリ・ハット」する事例が300件潜んでいるという法則性を示したものです。行方さんの至近距離の一弾は、さらに300の、そして29の、さらに1件の事故や災害につながっているように感じます。
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