青葉騒パン買つてパン食べながら 佐藤文香
「里」3月号。青葉騒(あおばざい)は、青葉を風が渡っていく音さえも聞こえてくる季語です。爽やかな初夏の昼、パンを買ってすぐに食べ始めます。パンを味わいながら、目に見える風景も同時に味わっていく、今をいつくしむような息遣いが感じられます。旅先で作者を探せないのですが、「夕焼やパンとは立ちて喰うものか」という句が記憶にあります。ながらくパンを立って食べるのは惨めなんだと思ってきましたが、買ってすぐに歩きながら食べることの気安さを文香さんに教えてもらいました。早速、今日のお昼に。
0 件のコメント:
コメントを投稿