2017年3月21日火曜日

皿皿皿皿皿血皿皿皿皿 関 悦史

皿皿皿皿皿血皿皿皿皿 関 悦史
「俳句α」4-5月号。雑誌では縦に並んでいますので、なんだこの句は皿ばっかり並んでいる、と。よく見ると、一つだけ血になっています。皿だけが重なっているのですが、そこに一筋の血が走っています。この一字のチカラが、全体を引き締め、この時代の空気を象徴しているように感じます。岬町の句会で読み上げると、「血がサラサラなのかと思いました」と。「なるほど、音だけだとそうも聞こえるのですね」。「季語がありませんね」、「そうですね。入る余地がなかったのでしょうね」。
*天王寺レストランテ・ベツジンの皿。

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