2017年9月7日木曜日

もういいかい風の花野に隠れたる 民草

もういいかい風の花野に隠れたる 民草
 俳句大学。「風の花野」というのは、なんとも素敵な表現。それが生まれたのは、作者が鬼になって、「もういいかい」と目を閉じて声を上げたからでしょうか。それとも、風が渡るこの花野の中に息を潜めているからでしょうか。「もういいよ」そう聞こえた瞬間から、鬼の動きが生まれ、子どもたちの声が次次に聞こえてきます。その前の静寂が、「風の花野」を感じさせてくれたのです。

*大阪教育大学柏原キャンパスにて。

0 件のコメント:

コメントを投稿