2019年3月13日水曜日

骨肉を離れて静か熊の皮 渡辺誠一郎

骨肉を離れて静か熊の皮 渡辺誠一郎
「小熊座」三月号。熊の皮は、よくカーペットや尻当てに使われます。一日を終えてこの身体をカーペットに委ねますと、静かな時間がおとずれます。きっとこの熊の皮に骨肉が詰まっていたときは、熊なりの様々な苦労があったのだろうなあ。つめたいまでに静かになったその感触から、そんなことを想います。コートなどのおしゃれな毛皮ではなく、実質的な使われ方をする熊の皮の存在が、手触りとして感じられる一句です。

*札幌時計台にて。

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