2019年3月30日土曜日

石が好き石に息づくしゃぼん玉 玉記 玉

石が好き石に息づくしゃぼん玉 玉記玉
「香天集」55号。石を死の象徴とし、しゃぼん玉を生の象徴としてみます。すると、死の冷たさに着地した生が浮かび上がってきます。石を選んだことによって、しゃぼん玉の生がむき出しになったとさえ思えるのです。陽光を浴びて輝いているしゃぼん玉は、やがて石の上ではじけてその命を終わります。石は静かにその破裂を受け止めてくれるでしょう。だからこそ、このしゃぼん玉は、石というタナトスを選んだのです。

*和歌山市大川にて。

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