2016年1月26日火曜日

死ぬ前に舐めるとすれば秋の虹 高野ムツオ

死ぬ前に舐めるとすれば秋の虹 高野ムツオ
「小熊座」12月号。臨終を前に、人はどんな動作を選ぶのでしょう。高野さんの選択は「舐める」。それだけでもハッとしますが、「秋の虹」であるところに、明るさと自在さを感じます。この身にある内は誠実に現実と向き合い、俳句と向き合ってきたので、最期にはこの魂に栄養を与えようとされるかのようです。夏の鮮やかな虹ではなく、春の淡い虹でもなく、冬の透き通る虹でもない、少しトーンを落とした、澄んでいてやわらかい秋の虹。

2 件のコメント:

  1. この句は、私も一読して、記憶のどこかに住まわせていました。岡田さんはそれをさらに鑑賞文にしておられます。高野さんは雄大で寂しい・・すごい句を作られますね。高野さんを先頭に、小熊座の方々は、津波と地震によって、自然の本質を心身に刻み込まれてしまった原体験の力があります、その場所から、実存に触れる俳句を創生しておられると思います。堀本 吟

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    1. 堀本吟さま 深いコメントをありがとうございます。高野さんはじめ「小熊座」の方々の営みに、今後も注目していきたいです。

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