2016年3月25日金曜日

あるきつつ鍵を鳴かせる朧かな 野口る理

あるきつつ鍵を鳴かせる朧かな 野口る理
「俳句四季」4月号。「鍵を鳴かせる」という表現にまず惹かれました。鍵を鳴らすとよく言いますが、鳴かせるというのは、わざと鳴らしているような、鳴らすことを愉しんでいるような響きがあります。鍵の数は、自らが管理する空間の数です。その数が増えればそれだけ、責任が増すことになります。それらの空間も、鍵を鳴らすことによってくすぐってしまおうという、そんな朧の夜です。

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