2016年3月29日火曜日

陶枕に穴遠くから人がくる 永末恵子

陶枕に穴遠くから人がくる 永末恵子
「週刊俳句」322号。先日、ご家族から簡潔な訃報が届きました。永末さんとは、何度かご一緒しましたが、黒のよく似合うファッションセンス抜群の方でした。ハスキーな声の会話を愉しみながら、よく日本酒を傾けました。陶の枕には空洞がありますが、それは自らの空洞でもありましょう。そこに遠くから人がくる気配を感じている。独り行くものとして作句を続けていく、その根底に人に通じてゆこうとする予感が在ったのです。ご冥福をお祈りします。

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