2016年4月14日木曜日

初詣健次の知らぬ路地抜けて 谷口智行

初詣健次の知らぬ路地抜けて 谷口智行
「運河」4月号。中上健次は、生のエネルギーが渦巻く「路地」をテーマに幾つもの優れた小説を残しています。晩年は、その「路地」消滅後の世界を描いていました。消滅したはずの路地は、どっこい脈々と残っているのですね。きっとこの「路地」を健次は知らないだろうと、そんなことを想いながら初詣に向かう谷口さん。健次の書いたもののパワーを使いながら、新しい境地を開いていく書き方です。

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