2016年4月29日金曜日

チューリップひらきぬひらきすぎにけり 池田澄子

チューリップひらきぬひらきすぎにけり 池田澄子
「俳句界」5月号。小学校低学年では、秋に植えた球根を観察していく学習をします。冬を越して暖かくなると、芽を出して見る見る成長して、大きな花を咲かせます。やっと咲いた、かっこいいと思うまもなく、花びらがずれてきて、開きすぎてくるのです。ちょうどいい姿はあっという間で、開きすぎている姿を長く見ることになる、そんな誰もが感じているけれども今まで口にしなかったことを、こんなにも素敵な俳句にしてくれました。

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