2016年5月27日金曜日

夕立は貧しき町を洗ひ去る 松瀬青々

夕立は貧しき町を洗ひ去る 松瀬青々
「俳句界」6月号。新しく発表された俳句をたどりながら、行き着いたのが「明治後期」に発表されたこの句です。松瀬青々さんが「貧しき町」と感じたそのまなざしが、現代の貧困をこれほどまでに切実に喚起することになろうとは。しかし、この句には洗い去ったあとの希望があります。今年の夕立のあとにもそれがもたらされますよう。

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