香天
「香天」は、岡田耕治が編集する俳句誌です。
本誌は季刊ですが、香天集、代表作品、俳句鑑賞などを毎週アップします。
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2016年6月16日木曜日
水ぬるむカバにはカバが寄り添って 坪内稔典
水ぬるむカバにはカバが寄り添って 坪内稔典
「船団」109号。「カバにはカバ」ときますと、「人には人」「鳥には鳥」「シマウマにはシマウマ」などと、連想していきます。私というのは、他者があるからこそ私なのだとすると、カバもこのカバがあるからこそカバなのかも知れない、と。「水ぬるむ」頃、カバも人も自分の存在を求めて、もう一つのカバや人に寄り添うのであります。
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