2016年6月23日木曜日

父の手の草の匂いと昼寝かな 平きみえ

父の手の草の匂いと昼寝かな 平きみえ
『父の手』象の森書房。草むしりをしたあとの父の手は、家にあがる前に洗ったはずなのに、まだ草の匂いがします。それだけ、作者は父の手に近いところで昼寝をしようとしているのです。その手を見ていますと、端正な父の生き方が伝わってくるようで、安心して眠ることができるのです。
最後には母の話や夏料理 平きみえ
兄妹がそろって食事に出かけると、最後は必ず「かあさんはいつもこうしていたね」と母の話になります。繰り返し読む絵本のように、いつも母の話が出てくることに、安堵を覚えます。平さん、よくぞ一冊の句集にまとめてくれました。

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