カウンターの隅の折鶴冷し酒 金子 敦
「セレネッラ」2016/夏号。バーの止まり木に腰を載せますと、片隅の折り鶴が目に入りました。何かを祈って折られたものでしょうか? 誰かを祝うために折ることもあります。一つの紙の鶴から、そこに掛けたであろう人の心を想像してみます。まして、冷たく冷やした日本酒があれば、それは様々にふくらみそうです。敦さんは「俳句を始めたころ」という短文の中で、コンプレックスの塊だった自分を、どこまでも信じて肯定してくれた中学1年生の担任の先生のことを書いています。敦さんの俳句を読む上で、欠かせないエピソードです。
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