2016年6月29日水曜日

樹の中の誰も知らない夕日の輪 平松彌榮子

樹の中の誰も知らない夕日の輪 平松彌榮子
『雲の小舟』角川書店。「里木」という言葉に出会ったことがあります。自分のお気に入りの一本の樹を決めて、それを時に見に行くことで自分を確かなものにしてゆこうという意志が、その言葉に込められています。平松さんにとって、きっとそのような木があるにちがいないと感じられる一句です。いつもの樹に出かけて、その中に入ってながめる夕日、このアングルは「誰も知らない」私だけのものだと。今年91歳を迎える作者の「雲の小舟」に同乗させていただいたように感じられる句集です。


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