2016年6月30日木曜日

散るために開ききつたる牡丹かな 青柳志解樹

散るために開ききつたる牡丹かな 青柳志解樹
「俳句界」7月号。牡丹がいくつもの大輪の花をつけています。開ききってしまうと、花そのものに力がなくなったようで、あまり格好の良い姿だと感じてきませんでした。しかし、それは「散るため」の準備なのだという捉え方に出会って、最後の力を放ちながら大きくなっていく牡丹をもう一度視たいと思いました。優れた句には、気付きがあって、その気付きはものの見方を変えてくれるようです。

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