語り部は少女のままで慰霊の日 親泊仲眞
「WA」第75号。沖縄から発行されているこの俳句誌の表紙裏には、〈WAは/我の わ/友達の 輪/人の 和/なま身の人間の挙げる叫び声の わあー/なのです〉とあります。年4回、沖縄からの叫びを聞くことができることを心強く思います。親泊さんは、コメントに「ひめゆりの語り部」である与那覇さんの語りを引用されています。「少女のまま」という言葉は、一般的にはやさしく聞こえますが、与那覇さんの語りと同時に読みますと、沖縄戦の戦場の中に少女期を過ごさなければならなかった現実が現れます。私たちはもっと沖縄の「WA」を聞かなければならない、もっと聞いていきたいと思わせる一句です。
※写真は、大教大柏原キャンパスの「手鏡」と題された像です。
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