2016年7月5日火曜日

雲のみは悠々として敗戦日 大牧 広

雲のみは悠々として敗戦日 大牧 広
「港」7月号。8月に入りますと、新聞には現にある戦争や戦争の記憶が紙面に溢れてきます。戦争について考え、命について考えることの頂点に達するのは8月15日。私たちの心配や思案とは別に雲だけは、悠々と青空を流れていきます。敗戦の日もきっとこのように流れていたのかも知れません。「八十路まだたたかふつもり夏帽子」という句も17句の中にはあります。たたかおうとする大牧さんだからこそ、雲の自在さを感じられるのでしょう。
※写真は、池田市役所前の像です。

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