2016年7月7日木曜日

数へ直さうぶらんこの鎖の輪 島田牙城

月湖『とぅむるま』邑書林。「里」の月湖さんが、連載の絵と詩を一冊にまとめられました。例えばこの牙城さんの句には、ぶらんこの鎖の輪を数えている子の横に「無限の帽子」をかぶった子があらわれます。「数えまちがえてはいないんだよ」「無限だからよ」と声をかけて去っていきます。月湖さんが選んだ空想的で、絵になる俳句とともに、そこから生まれた小さな物語を味わうことができます。もちろん、柔らかく、見ているだけでほっとする絵とともに。

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