2016年8月24日水曜日

子は老いて弾かないピアノ月明かり 鈴木 明

子は老いて弾かないピアノ月明かり 鈴木 明
「俳句四季」9月号。子どもの情操のために買ったピアノですが、もう誰も弾かなくなりました。けれどもピアノは、大きさも重さも含めて、居間を占めています。しかし、かまびすしいピアノ買取の宣伝に乗ろうとせず、断捨離というモノを持たない暮らしを徹底することもなく、いつまでもピアノをそこに置いています。月明かりだけにすると、それほど上手くはないけれども、懸命にこのピアノを弾く音が聞こえてくるからなのです。
*宿泊中の北琵琶湖ホテルのロビーにある像です。

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