広場に燕熊本はこの方位 宇多喜代子
「俳句あるふぁ」8-9月号。宇多さんは芸術院賞受賞を記念されましたので、本誌にはロングインタビューとともに最新作が掲載されています。広場は、広広とした場所であり、人が多く集まる場所でもあります。そこに燕がやってきました。燕が来ることのうれしさとともに、ある種の「いたたまれなさ」を感じます。それは、巣ではなく広場であるからにちがいありません。このかすかな「いたたまれなさ」は、はるか熊本で被災し、避難所という「広場」で生活せざるを得ない人々へと通じてゆくものです。俳句の書き方をまた一つ教えていただきました。宇多さん、御受賞、たいへんおめでとうございます。
※泉南市埋蔵文化センターでみつけた、お手玉と積み木。
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