どこにもない電話ボックス秋の暮 仲寒蝉
「里」11月号。携帯電話を持たないまま出かけてしまったことがあります。駅まで来て取りに帰ろうかと思いましたが、まあいいかとそのまま出向きました。ところが、その日は大切な連絡を入れることも、家に何時に帰るということも、一切できません。そう、電話ボックスをはじめ、公衆電話というものが無いのです。一句は、家から電話できない恋人に、電話ボックスから電話をかけた、そんな若い日の夕暮れを思い返させてくれます。でも、これほどの格差社会、携帯を持つことのできない若い恋人たちは、どのように声を交わし合うのでようか。
*出張で出かけた京都市内の夕景です。
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