2017年2月1日水曜日

入学の日の雨冷えの廊下なる 中田 剛

入学の日の雨冷えの廊下なる 中田 剛
「俳句界」2月号。幼稚園や保育所では、遊び中心の生活を送ってきた子どもたち。でも、入学となると、教室の机と椅子にしばられたいないといけません。それは、これから続く勉強の連続を想わせる「雨冷え」の日でした。それまでは遊戯室を中心とした広広とした廊下だったのに、急に直線の、狭い廊下になっています。作者はでも、そのことをマイナスとしてだけ捉えてはいません。その中に、自分自身を見つけ、発揮していく学びもきっとあるはずだと、そんなおもいが、「廊下なる」という止め方から読み取れます。
*奈良市志賀直哉旧居。

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