2017年2月23日木曜日

白魚の喉に狂へるいのちかな 照井 翠

白魚の喉に狂へるいのちかな 照井 翠
「俳句四季」3月号。「白い紙」と題された一文に、手書きの句稿が添えられています。生きたシロウオをポン酢に泳がせて、口の中へ。噛むまでもなく元気なシロウオは、胃の中へ進みます。喉でしばらく暴れたのは、人体のあまりの暗さゆえでしょうか。私たちは、このようにいのちをいただいて生きていくのですね。翠さんは、基本的に俳句手帳は使わないとのこと。東北大震災で避難所での生活をされたときも、「この白い紙は心の支えだった」と。
*貝塚市立東小学校、校長室の絵画。

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