2017年3月1日水曜日

心教の後ろを向けばみな土筆 久保純夫

心教の後ろを向けばみな土筆 久保純夫
「俳句界」3月号。心教は、般若心経でしょう。純夫さんと鈴木六林男師のお墓に参ったとき、短い時間に般若心経を唱えておられました。般若心経に書かれている最も大切なことは、私自身は「空」であり、生まれもしなければ死にもしない、ただ変化を続けているだけであるという考え方ではないでしょうか。短い時間に一心に般若心経を唱えて、ふと後ろを向くとまさに変化の途中にある土筆たちが私と同じように並んでいる、そんな光景にふと気持ちが解き放たれる、そんな一句です。
*岬町小島の自然海岸。すっかり春らしく。

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