2017年3月3日金曜日

雪の嵩減りつつ山の重さかな 斎藤信義

雪の嵩減りつつ山の重さかな 斎藤信義
「俳句界」3月号。北海道在住の斎藤さんの眼前には、しだいに減ってゆく雪の嵩が見えています。しかし、まだ山山は重く凜とその場に立っています。特に今年の雪は、例年より嵩高かったと聞いています。その雪が減っていく事実を書いておられますが、同時に斎藤さんご自身を表現しておられるように感じます。時間は刻刻と過ぎてゆくけれども、個としての在り方は、重いままであることよ、と。
大阪教育大柏原キャンパスの図書館棟。

0 件のコメント:

コメントを投稿