揚ひばり血が止まるまでしやぶる指 山田露結
「俳句」3月号。新しい段ボールを抱えていて、指を切ったことがあります。思ったよりも傷口が深かったようで、血が指を染めています。それをしゃぶって様子を見ましたが、同じように血が滲んできます。出先ですから、この血が止まるまで指を吸い続けなければなりません。見上げますと、ひばりが空高く舞い上がってピーチュルと鳴きはじめました。ひばりも、やがてはこの空から落ちてくるのでしょうが、しばらくはこの血のように止まらない勢いです。
*大阪教育大学柏原キャンパス図書館棟。
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