2017年3月9日木曜日

心臓がふくらんでゆく白子干 岡田史乃

心臓がふくらんでゆく白子干 岡田史乃
「俳句」3月号。どんな小さな生き物にも心臓はあります。いちめんに白子が日光の中に干されている光景は、のどかではありますが、白子にとっては死を意味するのですね。この光景から作者は心臓へと視線をフォーカスすることによって、ためらいを消してくれました。そう、私たちは日を受けてふくらんだ心臓をいただくのだと。
*富山大学図書館。

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