2017年4月7日金曜日

旧正のいよいよ壊れゆく日本 大牧 広

旧正のいよいよ壊れゆく日本 大牧 広
「港」3月号。「旧正」とは旧正月で、1950年代までは旧正月に正月のお祝いをしていましたので、大牧さんにとっては懐かしくもあり、戦中・戦後の記憶が鮮明になるひとときでもありましょう。折しも、この国はどんどん悪くなっていきます。もうどうしようもないのか、いやそんなことはないはずだ、とそんな作者の声が聞こえてきます。17句は、「気がつくと叫んでをりし熱燗ゆゑ」という俳句で締め括られていますから。

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