赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐
NHKカルチャーラジオ「俳句の変革者たち」青木亮人。4月から毎週木曜日に始まるラジオ・テキスト。サブタイトルは「正岡子規から俳句甲子園まで」。冒頭の正岡子規は、俳句よりもむしろ批評にあったと。子規はこの碧梧桐の句を「印象明瞭」と評していますが、当時はそもそも「印象」という言葉自体、「日常で使用されていない新奇な表現でした」と。近現代俳句研究者の研究成果を踏まえたラジオが、たのしみになってきました。インターネットで番組が聴けるのもありがたいこと。先日、奈良に出かけたとき、美事な白い椿を見ましたが、赤・白それぞれが散りゆく時間の中で佇む碧梧桐の姿が見えるようです。
*堺市内の昨日の桜、三分咲きというところでしょうか。
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