4月1日(土)は、「香天」の総会とみさき公園吟行を行いました。ゲストとして、「椋」「船団」同人のふけとしこさんをお迎えしました。午前中は、みさき公園内の動物を見ながら、ふけさんから様々な草花の名前を教えていただき、俳句の材料をたっぷり蓄えることができました。みさき句会の方々が準備してくれた昼食のあと、句会を行い、次のような俳句が出されました。
エイプリルフールの野辺のかくも濡れ ふけとしこ
各各の向きにてラマの春の夢 岡田耕治
待ち合わす頃にはあがり花の雨 澤本祐子
魂は砂漠像はみさきに春の象 西田唯士
水滴のすずめのやりに頭を寄せて 石井 冴
春帽子ルーペ持参のふけとしこ 前塚嘉一
獣園の多臓器不全日脚のぶ 中嶋飛鳥
四月馬鹿シマウマの縞となる電波 玉記 玉
春の日の記憶がメリーゴーランド 谷川すみれ
麒麟いま舌で打ちたる桜東風 中村静子
象いない園の広さよ薺咲く 久堀博美
象の家居ない間の桜かな 加地弘子
てっぺんにある春光の観覧車 橋爪隆子
客をみて飛ぶ春空のイルカショー 羽畑貫治
続く総会では、合同句会の選句を行い、編集部から29年度の編集計画を提案しました。最後に西田唯士同人会長から次のような挨拶がありました。
〈今日は総会と吟行にご参加いただき、ありがとうございます。岡田代表の句集『日脚』を読んでいきますと、「花曜」から築いてきて「香天」へと受け継がれている書き方だと分かっていただけると思います。互いにいい作品を書いて、「香天」を発展させていきましょう。〉
*写真は、みさき公園のバードゾーン。
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