月刊の届く律儀や松の芯 宇多喜代子
「俳句」6月号。なんでもインターネット上で済ませることのできる時代、刷りたての月刊誌を封筒に入れて、車で郵便局に持ち込んで、ようやく届く俳句誌。この結社は月はじめ、この結社は月末と、どの俳句誌も月刊のペースを守って届けられます。これを「律儀」と評価してくださったこと、月刊ではありませんが、季刊の雑誌を発行している者としてもうれしく存じます。年輪を重ねた松が、毎年新芽を出すように、私たちの俳句誌も「律儀」でありたいと切に思います。宇多さんのコメントを最後に引きます。〈そんな切ない時代に、よき俳句を史に留めてゆくのはよき読み手、よきリーダー、よきジャーナルという古今不変の支えがあればこそだろう。〉
*大阪狭山市の若い教職員に俳句の授業をしたときの板書。
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