2017年6月29日木曜日

見るよりも立つこと寂し螢狩 山下知津子

見るよりも立つこと寂し螢狩 山下知津子
「俳句」7月号。何時の頃からか、蛍狩は寂しいものになりました。街や家に光が溢れているからかも知れません。作者は、その蛍を見るよりも、ただ立っていることが寂しいと。ただ立っている、ただ生きている、そのことが寂しい時代になってしまったのですね。でも、もっと暗くなって、もっと蛍が舞うようになれば、ただ生きていることを囃してくれるにちがいありません。
*大阪教育大学柏原キャンパスにて。

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