「香天集」選後随想 岡田耕治
骨太の自転車が来て昭和の日 三好つや子
自転車はだんだんスリムで軽くなりました。重くて骨太の自転車というと、鈴木六林男師が愛用していたそれを思い出します。師は、自転車であっても、何であっても、物を大切に使いました。それは、昭和を生きた人々の生きる知恵ではなかったかと思います。
学校の時計の止まる春休み 中嶋飛鳥
学校に勤めておりますと、春休みは慌ただしく過ぎます。年度末の書類を整理し、ほっとひと息ついて、新学期の準備をする。実際に、時計を止めて修理をしたり、電池を入れ替えることもあるでしょう。しかし、子どもたちがいない学校の時計は止まっているように見えて、実はとても重要な働きをしている、それが実感です。
*泉佐野市にて。
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