黒餡の一つ残りし晩夏かな 永田満徳
「俳句大学」8月1日。満徳さん自身のコメントに「肥後のいっちょ残し」という言葉が紹介されています。関西では「遠慮のかたまり」と言います。「いっちょ残し」の方が、主体的で対話的ですね。大きな皿に載ったおはぎでしょうか。賑やかな語らいや談笑が聞こえてくるような「黒餡」ですが、それが一つ残されています。誰かのために残しておくように、これまでの語らいを失わないように。この名残りが、逝く夏を惜しんでいます。作者は、同大学の学長です。
*昨日滋賀県湖南市の教職員と行った研修の舞台。
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