2017年8月31日木曜日

ひとしきり残る蟬とは知らず鳴く 永田満徳

ひとしきり残る蟬とは知らず鳴く 永田満徳
 俳句大学。蜩でしょうか。ヒヒヒヒヒと体に沁みるように鳴いています。ああもう蝉の声も終わる頃だなと、ふと思いますが、蝉は自分の生を鳴ききっているのです。命には必ず終わりがやってきて、こうして生きている私も、残る蝉の内に入るのかも知れません。ならば、この蝉のようにひとしきり声を上げようではありませんか。

*大阪教育大学卒業生の油絵。

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