2017年9月23日土曜日

小望月阿蘇カルデラを濡らしゆく 大津留 直

小望月阿蘇カルデラを濡らしゆく 大津留 直
 望月の十五夜になると、あとは欠けていくばかりですから、小望月はもっとも希望を含んだ月かも知れません。その月が、広大な阿蘇カルデラを照らしています。それを「濡らしゆく」と感じた作者のイメージに共感します。作者の住む九州は、大地の異変に直面しています。その異変を鎮めるように、月光が豊かなカルデラを濡らしてゆくのです。

*千曲市で見つけた井上靖の筆跡。

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