2018年5月4日金曜日

白南風や流木をもて描く〇 杉山久子

白南風や流木をもて描く〇 杉山久子
「石榴」第19号。梅雨の晴れ間、まぶしいほどの風が吹いてきました。そうだ海に行こうと決めて、ここまで来たのです。細く、白くなった流木を手に、大きな〇を砂に描きました。この〇は、波がさらっていくでしょう。もし残ったとしても、また降り出す雨に消えてしまうでしょう。もしかすると、この私も、この〇のようにくっきりとして、やがて消えることを待っているのかも知れません。文学の香りのする、薄くていい雑誌が到着しました。

*泉佐野市内にてジンを。

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