2018年8月29日水曜日

ぎしと刃をぎしぎしぎしと寒鯉を 竹中 宏

ぎしと刃をぎしぎしぎしと寒鯉を 竹中 宏
「翔臨」92号。丸丸とした寒鯉を俎板に乗せます。「ぎし」という音は、鯉の頭を一撃した音でしょうか。最初に鯉に包丁を入れた音でしょうか。たしかに、初めは刃物が「ぎし」というのです。ところが、それが進むにつれて、鯉の体が俎板を揺らし、身が「ぎしぎしぎしと」鳴ってきます。なんとリアルな鯉の捌き方でしょう。

*関西空港にて。

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