三好つや子
人間とか人間的とかねこじゃらし 赤とんぼ風の汀に微熱あり 真っ白な傷みをかくし秋の蝶 月光の紐をあげよう青瓢
加地弘子 褒められて擽ったいよ金魚玉 花茗荷きれいなままを忘れない すれすれの車輪を弾き泡立草 男投げ女受けたる青蜜柑
中村静子 乱れ萩風を分厚く束ねけり ゆうべとは打って変わりし秋暑かな 新涼や歩幅大きくして帰る とんぼうやまなこ弾けんばかりなる
神谷曜子 大けやき見ている吾は泡立草 清張にのめり込むなりナナカマド 鳳仙花明日ははじけるつもりらし いつもいる隣のあるじ夏鴉
*大阪教育大学天王寺キャンパスにて。
0 件のコメント:
コメントを投稿