熱戦のスタジアム棚田水沸く 三好広一郎
九月、秋田県に出掛けた際、この夏甲子園を沸かせた金足農業高等学校に立ち寄ることができました。出場した選手たち全員が、この高校から半径20キロ以内に住む生徒たち。そんな公立高校の進撃に、地域の人々だけでなく、多くの人が励まされた、と。「優勝したのは大阪なのに、こちらの方が目立ってしまって」と気遣っていただきもしました。甲子園に出場しなくとも、この夏、多くの高校球児たちのドラマがあったでしょう。それを応援する地元も、バスを借りてスタジアムに出掛ける場合もあるでしょうし、テレビの前で声援を送る場合もあったでしょう。何れにしても、棚田には人影がなく、静かだったにちがいありません。広一郎さんは、そんな夏の一コマをスタジアムと棚田を取り合わせた上で、「水沸く」という美事な表現で括りました。
*秋田県金足農業高等学校にて。準優勝の「準」が小さかったです。
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