2019年3月27日水曜日

マスクして目で逆らつてゐる少女 渡邉美保

マスクして目で逆らつてゐる少女 渡邉美保
「香天集」55号。マスクには人を遮る働きがあります。けれどもこの少女は、遮るのではなく逆らっている、言い方を変えれば繋がろうとしているのです。人を遮る風をしながら、遮り切れないでいるそれが思春期の心の状態なのかもしれません。一読して、あー懐かしいなと感じました。中学校の教員をしていた頃の目線が蘇ったからです。今も中学校現場におじゃますることがありますが、少女たちは逆らう時を惜しんで、スマートフォンと睨めっこしているようです。

*大阪教育大学柏原キャンパスにて。

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