2016年4月5日火曜日

「花」 岡田耕治

「花」 岡田耕治

減ってゆく一人ひとりの春休
革靴にリズムの生まれ春夕焼
春椎茸一番先に焼き上がり
竹の秋石窯のピザ伸びてくる
電子機器何も持たずに春岬
ふらここにどうしたいのと問われけり
花の駅ここから車輌切り離す
花のなきところに集い花衣
花の雨何度も出向くことにする
花時の傘の雫を解きけり
手のひらで温めている花眼かな
学級を開くペンキの匂いにて

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