緑さす子の高さまで屈みけり
シャツが身に張り付いてくる夏の川
夏山を下りゆく尻をはずませて
ストローを通る赤色かき氷
老人と鳩の公園日盛りぬ
夏座敷ままならぬこの膝頭
頭から汗を流して飯を喰う
人情と名のつく市場夏夕べ
早く読むことをせぬ書の青葉木菟
酒買いに行ったままなり夏の星
天瓜粉這わせた首を見つめらる
裏道の方が広がり朝の蝉
画面から離れて居たり青岬
食べてすぐ歩き出したる鰻かな
ゆっくりと汗を出すよう歩きけり
秋迫る展望台に長く居て
蜻蛉の水辺をともに歩くこと
※私の原点・岬町小島の風景です。
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