2016年9月27日火曜日

不登校児岬は燕帰るところ たむらちせい

不登校児岬は燕帰るところ たむらちせい
「俳句界」10月号。一読して、すごい俳句と感じました。不登校を良いとも悪いとも価値付けていない、その真っ直ぐさの故でしょうか。不登校児をその子として尊重する、そんな姿勢の故でしょうか。学校に行けなくなった子と海を見にきました。「この岬から子育てを終えた燕が帰っていくんだよ」と、ただそのことを伝えたのです。励ましもしない、促しもしないけれども、今こうして君が生きていることはかけがえのないことなんだと、一句は静かに語っています。50句には、「秋潮のまぶしきかぎり土佐の国」など力作が揃っています。
*岬町小島の海です。

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