2016年10月1日土曜日

人がみな鈍器となりて往く砂丘 江里昭彦

人がみな鈍器となりて往く砂丘 江里昭彦
「現代俳句」10月号。鳥取県に出張した際、鳥取砂丘に立ち寄り、砂丘事務所の堀田所長さんに案内してもらいました。立秋を過ぎたばかりでしたが、所長さん曰く「こうして眺めると海まで往って復ってきたくなると思いますが、やめた方がいいです」。実際に見えるイメージよりも、はるかに砂丘の歩行はキツいようです。まさに「鈍器」になって、果ては熱中症にかかる人が絶えない、とも。しかし、この世の「砂丘」は、そんなわけにもいきませんので、時に鈍器となっても往かなければなりますまい。
*8月に訪れた鳥取砂丘。

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